工場内見学のお土産がほしかっただけなんだ。

まさかチャラやミラベル、
シカの面した燕尾服の何かに会うと思わなかったんだ。
まさか暖かくなって溶けかけたアイスが
上から落ちてくると思わなかったんだ。

最後までチョコたっぷりスナックのでかいの
魅惑のお粉をまぶしたハッピースナック

まさか懺悔したら落ちてくると思わない。
お土産に普通サイズのチョコスナックとターンをもらったけど…

まさかミラベルの巻き添えでひよこまんじゅうにされ、
獲物を狙う眼をしたチャラから逃げ回るハメになろうとは。

つーか、まさかシカ人間みたいなのが
異常な性癖を持った魔法使い（DT的な意味で）だと思うまい。

まさかまさかの工場見学になってしまった。
お菓子は美味しかったけど。

ミラベル「今日は…風が少し騒がしいな…」

カナカ「其処の露店で肉まんが半額セールだって、急がないと売り切れますよ」

不思議に思って盗み見ていたら、
視線に気付かれてしまったよ。大変だ。

海に沈まなきゃいいねって言われたんだ。

指輪を媒介に魔法を使う正義の味方の真似をして遊んでいたら
なんと効果音がついた。
驚きと嬉しさにテンションを上げていたら、
娘さんに見られていたらしい…

ファンらしく、すごく気体に満ちた目を向けられたよ。
アレなお面を被っていたし、正体を明かすのもどうかと思って
つい、なりきってしまった。

期待を…裏切りたくなくて…

やってみたかっただけだなんていえないよ…
あんな純粋な眼を向けられたら無理だよ…
もうこのお面使えない…

こんなに緊張したのは戦争以来だ。

ミラベルは１級フラグ建築士。

エルフの子と思われる声が聞こえて、
森を荒らすのはよくないよって言って帰って行った。

ルーイにはご飯とか美味しいものを奢ってもらった。