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呪医学業界では、「ピンクの象が見える」("Seeing pinkelephants")というのは、
幻覚に囚われてしまった事を意味するのだよ!
0829 ピンク色の象、D・トレメンス、七色のエビフライ、噂の廃病院
やっとの勇気を振り絞って院内に入ったら、ピンクの象を見た。
と、思ったらドクターという人が現れて。
何にも見えないから、
彼の服を掴んで歩き出したら、彼が死んだ。
衝撃。殺してしまったと思った。
死体をもって出口へ行こうとすると
何かの笑い声と、赤ちゃんの鳴き声が響いて。
しりもちを付いた格好で後退りしてぶつかった何かは、
ひまわりの絵?壁に描かれたひまわりから舌が出ていて
食べられるところだった。
滂沱の涙で滲む視界に出口のようなものが見えた。
涙を拭ったら、ドンドン出てくる。止まらない。
マントを濡らし、滲ませ、滴り落ちて水溜りに。
ついには川となって、マントが邪魔になってきたから死体をそれで包んだ。
そうするといつの間にか底なしになった川にどんどん沈んでった。
死体が沈み、掴む私も沈んでいく。
出口はすぐそこだけど、死体を置いてはいけなかった。
だってワタシが殺してしまった。
そんな人を置いて、私だけが助かることなんて出来ない。
意識が途切れる途中、目からピンクの象が泳ぎ飛び出したように感じた。
翌朝、野良猫がエビの尻尾を食べる音がして、
水溜りの中で目が覚めた。
手の中のマントを解くと、中から白骨死体が出てきて。
ワタシが殺したんじゃないのかもしれない、と、思ったけど。
手厚く葬った。
死ぬ前は。変な人だったけど、優しかったから。
ワタシの符が効かなかったことに、少し落ち込んだ。